以前の記事でもご紹介した通り、スペインには大きく分けて公立保険・私立保険と大きく分けて2つの保険があります。
その中でも、私立保険に加入されている方も多いのではないでしょうか?
この記事では。その私立保険の多くのメリットの中でも、「オンライン診察」「電子処方箋の取得」について紹介させて頂きます!
スペインの私立保険とは?どのように使うの?
日本の場合、健康保険証でほとんど全ての病院の診察を受けることが可能ですが、スペインでは基本的に、加入している保険によって診察可能な病院が異なります。(もちろん例外もあります。)
そのため、私立保険に加入した場合、その保険会社のアプリやHPから対象の病院を検索します。
定期検査など緊急度の低い場合は、そのアプリやHP、または電話で予約をとり、病院で私立保険証をスキャンしてもらい診察を受けます。
また、緊急で診察を受ける必要がある場合、対象病院の緊急(Emergencia)に向かうことで、予約なしでもその場で診察を受けることも可能です。
オンライン診察のプロセスは?
緊急(Emergencia)での診察は急な症状発生時に非常に便利です。
しかし、病院には行けないけど、早く診察を受けたい!ということもあるかと思います。
例えば個人的な話で恐縮ですが、筆者の場合、ストレスや体調不良から時々膀胱炎になってしまうことがあります…。
膀胱炎の場合、症状の一つとして頻繁にトイレに行く必要があるため、無事病院までたどり着けるか不安、ということが悩みでした。
そのような際に便利なのが「オンライン診察・電子処方箋発行」です!流れは以下のようになります。
- 対象の私立保険のアプリをダウンロード
- オンライン診察を選択
- 医者とビデオコールを行い、電子処方箋を発行してもらう
- 薬局で処方箋を提出、お薬を購入
1.対象の私立保険のアプリをダウンロード
まず私立保険に加入したら、対象のアプリをダウンロードします。
ここで1つ注意点が、スマホのApp storeの設定を「スペイン」にする必要がある、ということです。
筆者の場合ですが、日本の設定のまま検索をしており、対象アプリがなく悩んでいた時期がありました。
これからダウンロードを行う方は、もし出てこなかった場合、App storeの国設定を確認してみると良いかもしれません!
2.オンライン診察を選択
アプリをダウンロードしたら、オンライン診察を選択します。
筆者はこれまでSanitas, Adeslasという2つの私立保険に加入していましたが、これら2つの保険では「オンライン診察」の機能がありました。
これは加入している保険と契約内容によるので、これから加入する方は事前に確認しておくと良いかもしれません。
Adeslasの場合、電話・チャット・ビデオコール・メールの4つの種類があります。
3. 医者とビデオコールを行い、電子処方箋を発行してもらう
筆者は「電話」を選択し、自身の体調・症状と電話番号をフォームで送信すると、約10分後に医師から電話がありました。
電話で診察を行い、その場ですぐに電子処方箋を発行してもらいました。診察自体は5分程度でした。
4. 薬局で処方箋を提出、お薬を購入
医師に発行してもらった電子処方箋と共に身近な薬局へ向かい、処方箋を見せます。電子処方箋なので、印刷せずともスマホの画面を見せるのみで大丈夫です。
これでお薬を入手することができました!
まとめ
この記事では私立保険のメリットと「オンライン診察」の方法を紹介しました。
繰り返しになりますが、加入している保険や加入時の契約によってサービスや機能は異なるので、ご自身の契約内容をご参照してくださいね!
これから加入を考えている方々は、このような機能が使用できるか、事前に確認することもお勧めいたします。