在住者インタビュー

スペイン企業でMAコンサルタント!日本との職場環境の違いと、その面白さとは?| Deloitte 勤務 Nさんインタビュー

スペインでの職探しはどのように行えばいいのでしょうか?

スペインの企業でスペイン人の同僚と共に勤務することは、日本と違いはあるのでしょうか?

今回はコンサルティングファーム、Deloitteのマドリッドオフィスで働くNさんにインタビュー!

この記事ではNさんが今の会社で働くまでの職探しの方法面接の様子、また現在の職場環境と日本との相違点に関してお聞きしています!

Nさんの略歴
  • 2017年 : 学生ビザでスペイン私費留学(マドリッド、バルセロナ)
  • 2018年 : Accenture 東京オフィス勤務
  • 2020年:スペイン移住。パートナーとPareja de hecho(事実婚)
  • 2021年:Accenture マドリッドオフィス勤務
  • 2021年:スペインの大学院で修士課程
  • 2022年:Deloitte マドリッドオフィス勤務

仕事の見つけ方は?気になる面接の内容は?

TOKO TOKO

Nさん初めまして!

日本からスペインへ移住してお仕事を探した際は、どのような方法で探されましたか?日本との違いはありましたか?

Nさん:

初めまして!

私は現在コンサルティングファームのDeloitteでマーケティングオートメーション(MA)のシニアコンサルタントとして勤務しています。

みなさんも、誕生月にブランドから特別クーポンが送られてきたりすることがありますよね?

そのようなパーソナライズされたマーケティングを実現するお手伝い、といった仕事内容です!

Deloitte のオフィス
オフィスの様子

私がスペインに来て労働許可が降りたのはコロナ禍真っ最中の2020年秋でした。

そのため、あまり募集がないのではないか….と不安な中、SNSのLinkedinをアップデートし、そこでできるだけCV(履歴書)を送りました。

今思うと合計20-30社くらいに送った気がします(笑)

その他にはInfojobsなどの登録もしましたが、体感として一番企業からの反応があったのはLinkedinだったと思います。

その後、今の勤務先であるDeloitteからLinkedinを介して人事からメッセージがあり、その週の内には人事、役員との面談が決まりました。

そのため、私の経験からは、Linkedinでの仕事探しが一番有効な気がしています。

TOKO TOKO

Linkedin経由で応募、人事の方とのやりとりをされたんですね!

人事や役員との面接の様子はどうでしたか?

Nさん:

人事の方とは契約に関する業務的な話をすることが多い傾向にあるかと思います。今までの経歴、いつ入社可能か、どこ勤務希望かなどです。

日本の企業との違いは、自分の希望年収をほぼ必ず聞かれることかと思います。

そのため、自分の希望の年収(月収、時給でも)を明確にして、面接ではっきり伝えることが重要かと思います。

役員との面接は固くなく、「おしゃべり」というような感じでした(笑)

おそらく履歴書や人事との面接のフィードバックをすでにみているので、「どんな人間なのか」といった部分を役員面接で確認しているような印象でした。

あまり緊張して固くならず、素の自分で話すことも大事かと思いました。

スペインの労働環境、ここが面白い!

TOKO TOKO

スペインの企業で働く上で、日本企業との違いを感じましたか?

Nさん:

はい。私の場合は、まず初めに勤務時間が異なります。

私がスペインで働いた2社の場合、勤務時間は以下の通りです。

  • 冬期間は午前9時から午後7時 (金曜日は午後3時まで)
  • 夏期間は午前8時から午後3時

また、朝会社に着いて20分ほど経ったら、みんなでコーヒーブレイクを取ります。その後、午後2時にみんなでランチをとって、午後3時ごろに再度みんなでコーヒーブレイク

日本ではブレイクやお昼は個人ごとに取ることが多かったので、新鮮でした!

会社のカフェテリア

また、夏や冬には会社のほぼ全体でバケーションを取ります。プロジェクトにもよりますが、私の場合、8月はまるまる1ヶ月お休みをいただきました!

全員が積極的に取る傾向にあるので、私の場合は日本企業で働いていた時より長期休暇が取りやすい気がします。

長期休暇直前の会社のサマーフェスティバルの様子
TOKO TOKO

勤務期間やバケーションが異なるのですね!

スペイン人と働く上での面白さはありますか?

正直仕事の進め方、「良し」とされる仕事方法は日本と変わらないと思います。

しかし、私の場合、スペインの方が顧客との距離が近く、「クライアント」というよりも「チームメイト」といった感覚に近いような気がします。

そのため、自分の関わったクライアント企業のマーケティング内容が自身にも届くと、同じチームとしてやりがいを感じます!

スペイン企業で感じた苦労する点は?

TOKO TOKO

では逆に、スペイン企業で苦労する点はありますか?

Nさん:

はい!まず初めに、当たり前ですが、やはり言語の面では苦労します…!

私の場合は特に、スペイン人のみの環境でスペインのクライアント向けのプロジェクトにいるので、日本語はおろか、英語でさえもあまり使用しない、スペイン語100%の環境です。

そのため、同僚やクライアントの話でわからない、聞き取れないことももちろん多くあります!

そのため、「ごめん!もう一回言って!」というフレーズはもう100回以上は言いました(笑)

聞き返すことは悪いことではありませんし、それで怒られたりすることもないので、あまり引け目を感じず、明るく聞けば良いかと思います!

TOKO TOKO

やはり言語の壁は大変ですよね…

チームメイトとしての働き方で苦労・工夫はありますか?

はい。私がチームを率いる上で日本との違いとして意識しているのは、個人プレーも重要視することです。

日本の際は「報・連・相」を意識して、部下に作業を振ったなら、逐一確認!という感じでした。時間までに依頼が終了しなければ催促の嵐!のような(笑)

しかし、私の場合、スペインでは部下を信用し、「何か問題があったらなんでも聞いてね!」というスタンスを意識しています。

というのも、日本よりも「上司-部下」という関係が薄く、「チームメイト」なので、友達のような関係性を築く方が仕事も進めやすいと経験から学んだためです。

スペイン企業で働きたい人に一言!

TOKO TOKO

スペイン企業で働きたい、興味がある方々に一言お願いします!

Nさん:

スペイン企業にも色々あり、会社内でのポジションも「日本人」を探しているものから、全く関係ないものまで、さまざまあります。

そのため、まずは自身の興味のある分野、そして自身の経験や強みが活かせる職種を明確することが重要かと思います。

あとは「習うより慣れろ」のように、毎日体当たりで経験値を積むことで、自分にとって心地の良い働き方を見つけていくことが一番かと思います。

苦労も多いですが、その分うまく行った時の嬉しさは倍増します!

同じ環境の方、そうでない方も是非、Afterworkのビールご一緒しましょう!(笑)

TOKO TOKO

ありがとうございました!

Nさんのお話をもっと聞きたい!という方は是非お問合せからご連絡くださいね!